
少し前まで「古着」は特定のジャンルでのみ楽しまれ、その偏りが古着を取り入れるハードルとなっていましたが、今ではショッピングの新常識となりつつあります。その背景には、高まる環境への意識やブランドの背景や歴史、その服にしかない個性を重視する消費意識などが関係しているのかもしれません。
そこで今回はYouTubeやInstagramでサステナブルな暮らしについて発信するNagisaさんにインタビュー!ブランド古着の買取・販売を行うBAZZSTORE(バズストア)さんの原宿キャットストリート北ウィング店をまわりながら、「古着」を買うことの魅力、古着を購入するときに重視するポイント、普段の生活に取り入れているサステナブルな習慣について聞いてみました。
ーーNagisaさんにとって「古着」はどのような魅力がありますか?
古着っていろんなジャンルの服が織り交ざっているので、「この服似合うかな」など想像しながら選ぶのがとてもワクワク感があって楽しいです。
私自身、古着をサステナブルファッションとして意識し購入し始めたは実は2年前ほど前からで、それまでは新品でも自分が好きなものを「長く、大切に使う」ことを大事にしてきましたが、誰かがこれまで大切に使ってきたものを受け継いで大事にしていくという古着のコンセプトも素敵だと思い、今でも服選びをするときの選択肢に古着は必ず入るようになりました。
ーーNagisaさんが古着を購入する際のポリシーを教えてください。
古着っていろんなジャンルの服がありますが、その時に「かわいい!」と思って衝動買いしても、普段の自分が着る服と合わないものだと結局着る機会がなくてクローゼットにしまったままになってしまうので、着る機会が多そうかどうかをしっかり考えた上で購入しています。
あとは、色を見て自分が既に持っている服と合わせやすそうかどうかも一つの判断基準です。オンラインで古着を購入する友だちも多いのですが、私の場合は実際手に取って色や質感を確認することが好きですね。
ーーどんなに一生懸命選んでも、どうしても着なくなってしまった服はでてきますよね。どの場合はどのように手放していますか?
普段から慎重に服選びしているので「服を手放す」ことはあまりないのですが、どうしても着なくなったというときもあるので、場合によっていくつか使い分けています。まずは妹がいるので自分が着なくなった服はあげたり、逆に彼女から服をもらったりします。または身近な友だちでこの服に似合いそうな子がいれば、服の写真を送って次に会うときに手渡ししたり。リメイクしたり生地に切ってあとから使えるように取っておくこともあります。ある程度着なくなった服が溜まってきたら、まとめてBAZZSTOREさんのような古着買取専門店に持ち込んで売ることもあります。


ーーNagisaさんはこれまで現役の大学生として学校へ通われていましたが、まわりの同世代でも「サステナブルだから古着を買おう」という意識はあるのでしょうか?
周りの方達は「サステナブルだから」という文脈で古着を買う人は正直少ない気がします。
そもそもサステナブルというワードは2年前ぐらいから徐々に私の周りで言われ始め、今もまだ発展途上かなと思います。
ただ古着が好きな人は周りに多く、ちょくちょく「こんなの買ったよー」というは見たりしますし、普段からSNSでサステナビリティについて発信していると内容に共感してくださる方が多く、少しずつコミュニティが形成されていると感じています。
ーー最後に、サステナブルなファッションを楽しむコツを教えてください。
古着でも、サステナブルに生産された新品でも、購入して結局着られないままクローゼットの奥にしまわれてしまうこともあると思います。一度きりではなく、今後長く愛用できるかどうか。購入する前に一度立ち止まって考えてみるといいかもしれません。

最後に、今回の撮影にご協力いただいたBAZZSTORE原宿キャットストリート北ウィング店の皆様、また撮影とインタビューにご協力いただいたNagisaさん、有難うございました!
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